2011年10月22日土曜日

美術館スタイルの庭 Laskett Gardens





Victoria & Albert Museumと
National Portrait Galleryで館長を務めた
Sir Roy Strongのプライベ-ト・ガ-デン、公開!
Sir Roy Strong
私が卒業したガ-デンデザイン学校の卒業生有志でLaskett Gardensを見学する機会がありました。卒業しても、ちょくちょく集まる機会があるのは、中に一人、面倒見のよい人が居るから。○×○×のExhibishonは面白いよ、○×○×のガ-デンは素晴らしいよ等の情報を一斉メ-ルしてくれます。クラスメ-トも団結力があり、今回のこのGardenVisitingもクラスメ-トの一人がある画家と知り合いで、そのつてで計画・実行に至りました。よい仲間に出会えたことは、学校で学んだデザインそのものと同じぐらいの価値があると実感しています。

さて、このLaskett Garden、「美術館ガ-デン」のような印象を見る人に与えます。それもそのはず、右写真のヒゲの立派な初老の男性は、14年間Victoria & Albert Museumの館長をされていた大美術史家で、彼が妻(Julia Trevelyan Oman、舞台芸術家、ロイヤルオペラハウスのバレエ、くるみ割り人形の舞台も彼女の作品の一つ、2003年に他界)と共に作り上げたフォ-マルガ-デンなのです。
ビクトリア女王と アルバ-ト公に挟まれたSir Roy
V&A Museum Temple

V&Aの館長を辞するときに贈られた
記念プレ-ト(左の写真)
ユニ-クな贈り物ですよね。
テンプルの壁に飾られています。(上の写真)

Rose Garden

Covent Garden
まず目に付くのがオ-ナメントの数と、庭中に張り巡らされた回廊と、それを作り出すHedgeの多さです。このガ-デンには二人の庭師がいますが、この尋常でない量のHedgeをトリミングするのは、至難の業でしょう。彼がチャ-ルズ皇太子のためにデザインしたHighgroveの複雑なHedgeは毎年刈り込むのに3ヶ月かかるそうです。相当なHedge好きで、こだわりをお持ちです。
Birthday Garden

Ashlon Arbour

夫妻がこの土地を買い求めたのは1973年。引っ越した直後は、ガ-デンを作ろうとは考えていなかったそうです。けれども隣の農家が土地を手放すことになり、それを機に敷地を広げてガ-デン作りをスタ-ト。潤沢な資金も労働力も無く、その上、ロンドンでの仕事が大変忙しかった二人が時間をやり繰りして、都会の喧騒、仕事のストレスから離れるために自分たちの世界を創ろうと、庭造りに打ち込むことになりました。
庭造りのポイントは空間をコントロ-ルすること。光と影のコントラスト、色やテキスチャ-の組み合わせを考えること。花は庭の構造の装飾である、とRoyは考えています。一方Juliaは、植物そのものを愛し、60種類のリンゴの木をはじめとする植物の収集に情熱を傾けました。
限られた資金で自分たちの理想の庭を造ろうと、様々な箇所に工夫を凝らしました。タイルの代わりに割ったせとものを使用し、トレリスやパ-ゴラもカタログの取り寄せ品を使用しています。苗木も小さいものを植えて成長するまで辛抱強く待ち、オ-ナメントも購入する余裕ができるまで、場所をキ-プしておき、庭のデザインをしたそうです。
Meldar Tunnel

http://www.myles-lea.com/
冒頭で触れたクラスメ-トの友人の画家のサイトです。イギリスの邸宅やガ-デンの絵を描いています。このLaskett Gardensを始め、以前に紹介したHighgroveやThe Manor Houseの絵もサイトで見る事ができます。とても雰囲気のある絵を描く画家です。
Kitchen Garden

私個人の趣味としてはこれだけ沢山のオ-ナメントは多すぎる気がしますが、確かにLaskett Gardensには熱い思いが凝縮されているのでしょう。各ガ-デンに与えられた名前や、各記念碑、また亡くなった愛猫のモニュメント迄にも、オ-ナ-の愛情が注がれていて、見る人にそれが伝わってきます。
このガ-デンの詳しい情報はこちら↓
http://www.thelaskettgardens.co.uk/

2 件のコメント:

  1. 像が好きなバルトに見せたい庭ですね。

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  2. 綺麗なガーデンですね。これだけのものを空いた時間で夫婦二人で創ったなんて凄いですね。

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