私がガ-デンデザインを学んだ学校の
校長先生の庭をご紹介します。
広さはFront Garden 0.5エ-カ-、
Back Garden 0.5エ-カ-の合計で1エ-カ-。
日本では充分、広い庭と言えますが、なるほど先生がおっしゃるように、イギリスの郊外にしてはこじんまりとした庭の部類に入るでしょう。
庭をテ-マごとに、いくつかのパ-トに分けることで
変化を持たせ、大きく無いながらも、見る人を飽きさせません。
東京の狭い庭でも、応用できるアイディアだと思います。狭いからといって、変化の無いデザインにするより、むしろ狭いからこそテ-マごとの違いが見て取れるデザインを取り入れる。
自分の庭に特徴を持たせることもできるはずです。
上の写真はHot Colour Borderの様子です。
写真を掲載しきれないのが残念ですが、
ポタジェ、Grass border、Woodland Garden、池、Knot Garden、Gravel Gardenなど、盛り沢山。
庭に配するベンチ、ガゼボ、椅子、バ-ドハウスなどの色合いは、近くに植えられる植物や、周りとの相性を考えます。部屋からよく見る庭の視界を引き立たせてくれるのは、どのような色合いなのか?
こういったStructureは庭の写真を撮る際のEye Catchになります。周りの植え込みに埋もれてもいけないし、目立ちすぎるのも逆効果。さりげない主張をしてくれるのが理想です。
こちらはFront Garden。
木については別の機会に触れたいと思いますが、ここで少しだけ。
この白樺、先生は白色を引き立たせるため、1年に数回、幹をこすり、つるつるになったところで、リンス(シャンプ-後に使用するあのリンスのことです)を薄く幹に塗り付けているのだそうです。
そのせいなのか、本当にスベスベで気持ちよかったです。
ベンチの後ろに立つ木はPrunus serrulaです。
ベンチと共にゲ-トをくぐった後のEye Catchになっています。
この木の幹は下の写真を見ていただければわかりますが、とても個性的。
この木は落葉樹ですが、むしろ実力を発揮するのは冬場です。
周りがグレ-1色になるイギリスの冬、モホガニ-色の光沢ある幹はとても目立ちます。
庭は季節を通して楽しみたいという欲求に応えてくれる、ありがたい木と言えると思います。
先生の庭にも流行のMeadowがあります。
背景に溶け込むようにフェイドアウトしていて、広がりが感じられますね。癒しの景色です。
この庭で毎年、学生たちが測量の実習をします。担当は別の教師ですが、校長先生が生徒たちに手作りランチをご馳走してくれます。おいしいです!
秋になってもアジサイがこの状態。
このガ-デンの詳しい情報はこちらです。
http://www.rosemaryalexander.co.uk/garden.asp
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