カメラを持って出かけよう!!春になり、本格的にガ-デン巡りの季節がやってきたら、まずは何処に出かけたいですか?写真を撮るのが好きな方なら、Sissinghurstがお勧めです。Openする春先から入場が許される秋まで、シ-ズンを通してよい写真が撮れます。 背景が素晴らしいので、どこからでもシャッタ-が押せるのです。16世紀のレンガ造りの塔・建物や、美しく刈り込まれたYew Hedgeが背景として活躍してくれるからプロ級の腕がなくても、かなり満足のいく写真が撮れますよ。
春先に訪れるなら見所はLime Walk。球根がいっせいに咲き、灰色一色の景色を華やかに変えてくれます。イギリス人が待ちに待った季節です。Lime WalkはSissinghurstの中で唯一、Haroldが独りでPlantingも担当したセクションです。簡単にこのガ-デンの歴史に触れてみましょうか。ここはVita とHaroldの二人が結婚して、荒れ果てた土地を買ってガ-デンを作り上げたという経緯があります。当時、この土地を買うかどうかで迷ったことが分かる手紙が残っています。「この土地の値段は£12.000、でも更に£15.000はかかるだろう」とあります。かなり荒れていたことが伺えます。この夫婦は子供を成し、ガ-デンを作り上げるという共通目的は持っていたものの、決して仲の良い普通のカップルだったわけではありませんでした。(お互いに同性に興味があったということです)
このLime Walk以外のほとんどの庭で、Haroldがハ-ドを、Vitaがソフトを担当してこのSissinghurstを作り上げました。
図書館の壁面に咲く、Chaenomeles 'Knap Hill Scarlet' この図書館に、上記にあるようなこのガ-デンの歴史を親切に教えてくれるボランティアのおばさまがいますので、興味のある方は是非、のぞいてみてください。
Sissinghurstで一番新しいセクションのWall Gardenも春に見頃を迎えます。(右写真)ブル-を基調とした色合いのPlantingで、塀で囲まれた一つの孤立した空間がカ-ペットを敷き詰めたように埋め尽くされています。
Nutteryも又、春には特別な表情を見せてくれるガ-デン。
季節によってガラッと雰囲気が違うのがお分かりになると思います。
←春先はブル-ベルやその他、背の低い球根類で埋め尽くされます。
春本番から夏にかけてはシダが元気。(写真上)
私はシダの新芽を見るのが大好きです。フレッシュな緑色の葉の先がくるっとなっているのが、なんともかわいらしくて。赤ちゃんが手をグ-の形にしている感じでしょうか?
秋は木々の葉の色も変わり、シダも茶色に変色して、全体に落ち着いた色合いに。(写真右)
これまた趣があって、シャッタ-押したくなりますよね。
今回は春先の様子をメインにご紹介しましたが、次回はハイシ-ズンのSissinghurstを取り上げたいと思います。お楽しみに。
Sissinghurstについて書かれた良い本をご紹介します。
'Gardening at Sissinghurst' by Tony Lord
ISBN 978-0-7112-0991-6